はじめに|「価格」で選ぶと失敗する
築年数が経った自宅に住んでいると、
多くの人が一度はこう考えます。
「とりあえずリフォームの方が安いよね?」
確かに、
初期費用だけ見ればリフォームの方が安く見えるのは事実です。
しかしFPとして数多くの相談を受けてきた中で言えるのは、
👉 “安そう”で選んだ結果、長期的に高くついたケースが非常に多い
ということです。
この記事では、
- リフォームと建て替えの違い
- 表面的な金額に惑わされない考え方
- コスパで判断する具体的な基準
を、金融初心者にもわかりやすく解説します。
リフォームと建て替えの基本的な違い
リフォームとは?
リフォームは、
- 内装の改修
- 設備の交換
- 部分的な補修
など、
今ある家を活かす方法です。
費用目安は、
- 小規模:100〜300万円
- 大規模:500〜1,500万円
建て替えとは?
建て替えは、
- 既存建物を解体
- 新築として建築
する方法です。
費用目安は、
- 解体費用:100〜300万円
- 建築費:2,000〜3,000万円
👉 総額は高いが、家は新築同等
コスパで考えるときの最大の落とし穴
「今いくらか」だけで判断していないか?
FP相談で多いのが、
- リフォーム800万円
- 建て替え2,500万円
この数字だけを見て、
即リフォームを選んでしまうケースです。
しかし重要なのは、
👉 そのお金で、何年・どんな家に住めるか
という視点です。
判断基準①|建物の「寿命」はどれくらい残っているか?
木造住宅の目安
- 建築後30年超
- 旧耐震基準(1981年以前)
この場合、
👉 見えない部分の劣化リスクが高い
- 柱・土台
- 配管
- 断熱
表面を直しても、
数年後に追加工事が発生しがちです。
築20年以内ならリフォーム有利
- 耐震基準クリア
- 構造が健全
であれば、
リフォームのコスパは高くなります。
判断基準②|あと何年住む予定か?
10〜15年以内ならリフォーム向き
- 子どもの独立まで
- 将来住み替え予定
なら、
最低限のリフォームで十分な場合も多いです。
20年以上住むなら建て替え有利
- 終の住処
- 老後まで住む
なら、
👉 最初にコストをかけた方が、結果的に安くなる
ケースが増えます。
判断基準③|耐震・断熱性能は十分か?
ここはコスパに直結します。
耐震
- 旧耐震住宅
- 耐震補強が困難
この場合、
安全面で建て替えが有利です。
断熱
断熱性能が低い家は、
- 光熱費が高い
- 住み心地が悪い
リフォームで改善できる場合もありますが、
限界があることも知っておきましょう。
判断基準④|資産価値はどうなる?
リフォームの場合
- 築年数は変わらない
- 売却価格は伸びにくい
👉 自己満足になりやすい
建て替えの場合
- 築年数リセット
- 売却・相続で有利
特に、
- 立地が良い
- 再建築可能
なら、
建て替えの資産価値は高くなります。
判断基準⑤|老後資金を圧迫しないか?
FPとして最重要ポイントです。
リフォームの落とし穴
- 数回に分けて工事
- 結果的に高額
老後直前に、
大きな工事費用が出るのは危険です。
建て替えの注意点
- 借入額が増える
- 返済期間が長くなる
👉 定年時点のローン残高を必ず確認
ケース別おすすめパターン
ケース①|築35年・終の住処
👉 建て替え向き
安全・快適性・長期コスパ重視
ケース②|築15年・子育て中
👉 リフォーム向き
必要な部分だけ更新
ケース③|相続予定・将来売却
👉 最小限リフォーム
資産価値は立地優先
FP的結論|コスパの正体は「時間」
リフォームか建て替えかの判断で、
最も大切なのは、
👉 お金 ÷ 住める年数
です。
- 800万円 ÷ 10年 = 年80万円
- 2,500万円 ÷ 30年 = 年83万円
こう考えると、
必ずしもリフォームが安いとは限りません。
まとめ|「今」より「これから」で考える
最後に整理します。
リフォーム向き
- 築浅
- 短期居住
- 予算制限が厳しい
建て替え向き
- 築古
- 長期居住
- 安全性・快適性重視
リフォームか建て替えかは、
住宅の問題ではなく人生の問題です。
ぜひ、
- 何年住むのか
- 老後まで見据えるか
という視点で、
後悔しない選択をしてください。
金銭面でいずれの選択が有利か、ライフプランの見直しについてはご相談を承っております。
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